オージー・ビーフは、トレーサビリティや放牧飼育、SDGsへの取り組みなど、「おいしさ」とともに「未来への責任」を大切にしています。
将来にわたって牛肉と子羊肉を持続的に生産していけるように、オーストラリアの赤身肉産業では、環境への影響や動物福祉などの観点から、基準・ガイドラインづくりや法整備、インフラ整備、研究開発投資など多岐にわたる取り組みを推進しています。
消費者や顧客、投資家、その他関係者からの期待やニーズの変化に応えるための持続可能性に関する枠組みです。
2017年4月にオーストラリア産牛肉業界と関係者の協力により発足したこのフレームワークでは、持続可能な牛肉生産の定義を定め、一連の基準に照らした成果を毎年調査しています。
PDFを見る動物の健康と福祉は、生産者だけでなく牛肉産業全体にとって最も重要な課題です。牛肉業界では、高い水準を維持し、今後も向上させていくための研究、開発、導入プログラムに投資を行っています。
オーストラリア産業の国際社会における評価を支える、万全のシステムを維持し向上させていく私たちの決意は、バリューチェーン全体の生産性と収益性を高めるための継続的な投資と同様に、極めて重要なものです。
牛肉産業は、特に環境リスクの大きい産業です。例えば気候変動は水や飼料の調達を左右します。土壌、水、空気、旺盛な自然の生態系といった良好な自然環境なしに牛肉産業の発展はありえません。
豊かで強靭な地域社会に生きる、安全で健康な能力ある労働力は、牛肉産業の持続可能性になくてはならない存在です。また、安全で栄養価が高く安定した品質の牛肉を消費者に届けることは、私たちの産業の長期的な発展に欠かせません。
オーストラリアの赤身肉業界では、持続可能性に関する最大の課題であり、気候変動問題の主因でもある温室効果ガス削減に向けた取り組みにも着手しています。
複数の業界団体や政府機関も参画する「CN30(Carbon Neutral by 2030)イニシアティブ」では、2030年までに温室効果ガス(GHG)の純排出量ゼロをめざしています。
生産性を向上させ、メタン排出量を抑制するための動物の遺伝的アプローチと飼育管理方法の研究や牧草地の低木やマメ科植物の植え付け、石化燃料の使用による二酸化炭素排出量削減のためのエネルギー効率化および再生技術の向上、牧草地の火入れによる亜酸化窒素やメタンの排出を抑制する管理方法の検討、放牧地の枯れ木による木質バイオマスへの炭素貯留を最適化する方法の検討などさまざまな取り組みを関係団体や政府と連携して推進しています。